車イスの限界を超える!?
災害時にスムーズな避難が求められることを考えると、障害者や高齢者の避難の難易度は大幅に上がる。ちなみに車イスが階段で降りるには2名以上の補助が必要とされている。車イスの利用者がもし5名いるとなると車イスを運べる人が10名必要なことになる。ここ数年、避難に緊急を要する災害が頻発しており、日常的に避難経路の確認やアイテムの確保は重要だ。先日「正常性バイアス」の話があったが、IZAという時に備えるには「気持ち」だけでなく「ツール」として用意しておきたい。
けん引式車いす補助装置「JINRIKI」
そこで今回紹介するのが、「JINRIKI」。車イスでしか移動できない高齢者や障害者にとっては大きな武器になるのではないだろうか。通常車イスは押して利用するが、このJINRIKIは牽引して利用する。簡単にいうとリヤカーにしてしまうのだ。車イスの前輪は小型なため、小さな障害物の乗り上げが難しい。ちょっとした段差でも引っかかってしまう。無理に押そうとすると乗っている人が落散る危険性もある。砂利道やでこぼこ道、坂道などは一気に車イス利用のハードルが上がる。そこで「JINRIKI」はリヤカーのステーの部分を車椅子に取り付けて前輪を持ち上げる。そうすることで段差を乗り上げる際に大型の後輪のみで乗り上げるため、進入角が緩やかになり小さな力で乗り上げることができる。砂場や雪のある場所でも引っ張っていけるスグレモノだ。
こんなものがあれば「地震」や「水害」様々なIZAという時に対応することができるのではなかろうか。ちなみに観光でも利用されている例もあるとのことで、車でいけないところを高齢者や障害者が行けるとNAるとそれは素晴らしいことだ。災害時のみならず平時にも利用できるスグレモノアイテムだ。なんとこんな紙芝居を発見。
「親孝行したい時には親はなし」となる前にやれること、親に見せたい場所にも容易に連れて行けるのかもしれない。公民館や避難場所だけでなく、観光地にもあると便利なアイテムではなかろうか。
気になった方はこちらから
株式会社JINRIKI